

コンセプトは、「モーターメーカーだからできること」の追求。短時間位置決め、高可搬質量を実現する高トルク・高応答の標準モーターに、高剛性の機構部品(スライダ、シリンダ)を精度高く組み付けました。モーターの違いがもたらすタクトタイム短縮、モーターとアクチュエータの接続・設定の統一など、モーターメーカーならではのノウハウが随所に生きています。
タクトタイムを短縮するためには、実は「仕様上の最高搬送速度」より「加速時間」がポイント。つまりモーターの加速の速さが違いを生みます。高トルクで最高速度に達するまでの加速時間が短ければ、その分タクトタイムが短くなることに。また、指令に対する応答性(追従性)もモーター性能に依存するため、エンジンである搭載モーターの性能が重要です。オリエンタルモーターは、標準モーターαSTEPをそのままアクチュエータに搭載。加速で高トルクを発揮し、特に頻繁な起動・停止があるショートストロークの位置決めなどで短時間運転が可能です。
低速運転時も、マイクロステップ駆動とスムースドライブ機能が低振動で速度変動の少ない運転を実現。振動を嫌う用途に適しています。モーターの能力を引き出すドライバを同時開発、最適設定しているメーカーならではの強みです。
市場で支持されるモーターシリーズをそのままアクチュエータに搭載。モーターも、アクチュエータも、同じ使い勝手で便利です。AZシリーズ搭載製品を選べば、センサレス化も可能に。電気担当者、保守担当者の負担を減らします。
搭載モーター・ドライバが同じならI/Oのピンアサインが同じ。電気設計と配線時間を短縮可能です。
ドライバが同じなら、制御方法も同じ。使い方や機能を理解するために、複数のマニュアルを読み込む必要がありません。
モーター、ドライバ、ケーブルが共通化されるため、保守部品を最小限に抑えることができます。保守メンテナンス用の部品代、管理スペースなどのコスト削減が可能です。
機械式多回転アブソリュートセンサを採用しているため外付けセンサを削減でき、装置のコストダウンが可能です。
ボールねじを使用し、ガイドにTHK製LMガイドや潤滑装置QZを採用と、信頼性の高い部材を精度高く組み付けています。耐久性の高いアクチュエータを短納期でお届けします。
剛性の高いガイドやフレームにより、許容モーメント値を大きくしました。モーメントの許容値が大きければ、外付けガイドを削減できる可能性も増します。また、加速度を下げなくても運転が可能になり、タクトタイムアップにも貢献します。