1. モーター、ファンの過熱保護について

過熱保護をもつモーター、ファン

当社の規格認証品のモーターとファンの過熱保護は、サーマルプロテクト、インピーダンスプロテクトのいずれかを採用しています。(ACサーボモーター、ブラシレスモーターは除きます。)

サーマルプロテクタ付モーター

サーマルプロテクタの構造
図1 サーマルプロテクタの構造

取付角寸法が60mmのトルクモーター、70mm、80mm、90mm、104mmのACモーターおよびACファン ― MRシリーズ、MRWタイプ、MRSシリーズ、MREシリーズ、MBSシリーズ、MBシリーズ(ランナー径・80mm以上)、MBシリーズSタイプ、MFシリーズ ― は自動復帰型サーマルプロテクタが内蔵されています。サーマルプロテクタの構造を図1に示します。

サーマルプロテクタはバイメタル方式で、接点には金属中、電気抵抗が最も低く、熱伝導は銅に次いで大きい純銀を使用しています。

※サーマルプロテクタ動作温度

open ・・・
ACモーター:130±5℃(BHシリーズ:150±5℃、リアクションシンクロナスモーター:120±5℃)
ACファン:120±5℃(MBシリーズSタイプ、MBSシリーズ:130±5℃)
close ・・・
ACモーター:82±15℃(BHシリーズ:96±15℃、トルクモーター3Wタイプ:90±15℃、リアクションシンクロナスモーター:77±15℃)
ACファン:77±15℃(MBシリーズSタイプ:85±20℃、MBSシリーズ:82±15℃)

(サーマルプロテクタ動作時のモーター巻線温度は、上記の動作温度よりやや高くなります。)

インピーダンスプロテクテドモーター

取付角寸法が60mm以下のACモーター、ACファン ― MUシリーズ、MBシリーズ(ランナー径・60mm以下)― および、超低速シンクロナスモーターに適用されます。
インピーダンスプロテクテドモーターは、モーターの巻線のインピーダンスを大きくし、モーターが拘束されても、電流(入力)の増加が小さく抑えられ、温度上昇がある一定値以上にならないように設計されています。

DCファン

DCファンはローターが拘束されたとき巻線への通電を断続するまたは電流を制限する焼損防止回路を備えています。

過熱保護をもたないモーター

ブラシレスモーター、ACサーボモーター

ブラシレスモーターおよびACサーボモーターではモーター、ドライバの組み合わせにおいて過負荷保護を備えており、異常時はドライバからモーターへの入力電流を遮断し温度上昇を抑えます。

ステッピングモーター

5相ステッピングモーターは定格電流にて5相励磁停止時、2相ステッピングモーターは定格電圧にて2相励磁停止時に、温度上昇がある一定値以上にならないように設計されています。

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2. 感電に対する保護

設置条件

当社製品は次の設置条件で使用することを想定して設計しています。

過電圧カテゴリー:
Ⅰ(DC入力製品の場合)
Ⅱ(AC入力製品の場合)
※一部製品はⅢです。
汚損度:
2(保護等級IP54の製品は汚損度3)
保護構造:
機種により異なりますので各製品ページの仕様をご覧ください。

感電に対する保護

AC入力製品は基礎絶縁のみのクラスⅠ機器の構造で設計されています。ご使用の際には必ず次のことをお守りください。

1)
製品をエンクロージャー内に設置し、直接操作者の手に触れないようにしてください。

または、

2)
製品に直接操作者の手が触れられる場合は必ず保護接地を施してください。保護接地用端子を備えているものは確実に接地してください。

DC入力機器はクラスⅢ機器の構造で設計されています。ご使用の際は、一次側と絶縁された安全電源から電源供給してください。

注1)
EN 60664-1(Insulation Coordination for Equipment within Low-Voltage Systems-Part 1: Principles, Requirements and Tests)で過電圧カテゴリー、汚損度、保護構造については、次のように規定されています。

過電圧カテゴリー(Overvoltage Category)

機器が直接接続される電源受電部において発生する衝撃電圧の大きさの度合いを表します。

カテゴリーⅠ:
過渡過電圧を十分低いレベルに制限するよう対策がされている回路。絶縁型変圧器を介した電源装置などで保護された電子回路装置。
カテゴリーⅡ:
大きな過電圧が発生しない回路、トランスの二次回路、装置、事務用機器などの電源。
カテゴリーⅢ:
大きな過電圧の発生が予想される、トランスの一次回路、一般工場の配電盤からの給電。
汚損度(Pollution Degree)

機器が使用される環境の度合いを表します。

汚損度1:
汚損となる物質は完全に無く、常に乾燥しており、汚損による機器への影響は考えられない(クリーンルーム等)。
汚損度2:
多少の汚損となる導電物質があり、ときにはそれらが機器への影響をもたらすと考えられる(事務所、研究所等)。
汚損度3:
汚損となる導電物質があり、それらが機器への影響をもたらすと考えられる(ボイラー室、一般工場)。

ただし、汚損度2の環境で使用される機器においても、その機器の構造により機器内で汚損が生じる場合は、機器として低い汚損度に対応させる設計が必要になります。

保護等級(Degree of protection : IP Codeで表す)

機器の保護等級について防塵、防水性の等級を表します(保護等級についてはこちら)。機器そのものを適切なエンクロージャーで保護をすることによりIPグレードを上げて扱うことができます。

注2)
EN 61140(Protection against Electric Shock - Common Aspects for Installation and Equipment)では機器の感電に対する保護方法として、次のようにクラス分けされます。(Protection Class)

クラスⅠ機器(ClassⅠequipment)

感電に対する保護を、基礎絶縁のみで保護し、基礎絶縁が破損した場合に、危険電圧が加わる恐れのある導電部を保護接地線に接続するようになっている機器。

クラスⅡ機器(ClassⅡequipment)

感電に対する保護を、基礎絶縁のみに頼るのではなく、付加絶縁を使用した二重絶縁または、強化絶縁といった安全対策を講じている機器であって、保護接地または、設置状態に頼ることをしていない機器。

クラスⅢ機器(ClassⅢequipment)

感電に対する保護をSELV回路からの電源供給に頼っている機器であって、機器内に危険電圧が存在しない機器。

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