モーターの回転速度を一定に保つには・・・
- 学くん
- 照代さん、ちょっと教えてほしいのですが・・・
- 照代さん
- なに、学くん?
- 学くん
- お客様から、ベルトコンベアのモーター駆動にインバータを使っているんですけど、重い荷物を載せると速度が下がってしまうので、モーターの回転速度を一定に保つためのいい方法はないかって相談されたのですが・・・、なんで速度が下がるのかがわからなくて・・・
- 照代さん
- インバータの速度制御の仕組みって覚えている?
- 学くん
- はい、インバータはモーターに印加する電源周波数を変化させてモーターの速度を変えているんですよね。モーターから回転速度のフィードバックがなくても速度調整できるのが特徴ですね。
- インバータ制御ブロック図
- 照代さん
- そうね。インバータの回転速度-トルク特性を見ると負荷をかけたときに速度が下がるということが示してあるけどわかる?
- 学くん
- 回転速度-トルク特性ですか。えーっと・・・この斜めのラインですか?
- インバータ(V/F制御) 回転速度-トルク特性
- 照代さん
- そう、この斜めのラインが電源周波数を変化させたときの各周波数でのトルク特性のラインなのよ。
たとえば50Hzのラインを見るとトルクが0N・mの時はモーターの回転速度は1500r/min近くになっているけど、トルクが0.19N・mの時は回転速度が1300r/minぐらいに下がっているわね。
インバータはモーターの回転速度をフィードバックしていないから、設定されている回転速度に合わせるということをしないのよ。 - 学くん
- そうか。だからお客様は重いものを載せると速度が下がるって言っていたんですね。
じゃあ、回転速度をフィードバックしている製品をおすすめすればいいですよね。
そうするとACスピードコントロールモーターがいいですね。回転速度をレートジェネレータでフィードバックしていますし。 - スピードコントローラ制御ブロック図
- 照代さん
- 特に新製品のスピードコントローラMSC-1がおすすめね。
従来品とMSC-1で回転速度-トルク特性を比較したものがあるから見てみて。 - 学くん
- わあ、MSC-1はトルクが加わってもほとんど速度が下がっていませんね。
- スピードコントローラMSC-1と従来品の速度変化の違い
-
- 照代さん
- グラフを見てみると一目瞭然だけど、従来のタイプでも、インバータに比べてトルクがかかったときの速度の変動は小さいわね。
MSC-1は従来のスピードコントローラよりも性能が上がっているのよ。 - 学くん
- MSC-1すごいな。
- 照代さん
- あと、インバータや従来のスピードコントローラに比べて、大きさが名刺サイズとかなりコンパクトになったのよ。
価格も定価で9,200円と低価格でお求めやすくなったわ。 - 学くん
- これだったら、きっとお客様にも喜んでもらえますね。
- 照代さん
- ほかに回転速度をフィードバックしている製品としてブラシレスモーターもあるからそれもPRするのを忘れないでね。
MSC-1は高性能・低価格・コンパクト、ブラシレスモーターは高速・高機能がポイントなので、それぞれの特徴もちゃんと伝えてね。 - 学くん
- わかりました。お客様にさっそく電話してみます。